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熊野古道で掴んだ、痛みとともにいる覚悟の話

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友人に声をかけてもらって、二泊三日の行程で熊野古道を歩いてきた。
高野山から始まり、十津川村を経て、熊野本宮大社まで。
いやぁ、日本にはまだまだすごいところがあるもんだ。

熊野古道はとても荘厳で、優しく、美しい。
凄まじい生命力に満ちた気が流れている。
ただ、決して楽な道ではなかった。
それだけに、気付きも多い旅だった。

僕がこの旅の中で掴んだ最も大きな発見は、「痛みとともにいる覚悟」ということ。

2日目の早朝5時からの登山開始早々、左足の付け根が急激に痛みはじめた。
歩くにつれ、だんだんと痛みは増していき、嫌な感じが増してくる。
まずい、これは相当痛い。。

不安が頭をよぎる。
まだまだ先は長いし、この足だと到底目的地まで歩くのは無理だ。
リタイアしようかどうしようか。
けどここでリタイアすると同行の友人にも悪い。
けど数日足を休ませないとこの痛みは引かないに違いない。
・・・などとどんどん弱気な考えが浮かんでくる。

そして少し休憩して、再び騙し騙し歩く。
そしてまた痛くなって休み、弱気な考えが浮かんでくる・・・
と、こんなことを2時間くらい繰り返し、さすがに痛みが限界に達してきた。
もうリタイアしかない。

ただ、足は痛くてたまらないけど、心は全く折れていない。
絶対3日目に目的地まで到着するのだと、絶対熊野本宮大社にお参りするのだと。

ならばもう仕方ないと、腹を括って、この足の激痛とともに目的地まで行ってやろうじゃないかと腹を括った。
そうすると不思議なことに、徐々に足の痛みが気にならなくなり、さらに1時間後くらいには痛みそのものが消え、何事もなかったかのように足が大活躍してくれたのだ。

これは実に不思議な体験だったので、どういうことなのか歩きながら、体と対話しながら深く考えた。
やがてこれだ!という確信ができる考えに至った。

僕は「物理的に足が痛い」ということが、前に進むのを止めていたのかと思っていたが、
実はそうではなく、
「足が痛いことで想像される嫌な未来イメージに対する恐れ」から逃れたくて、意識が前に進むことを拒んでいたのだ。

痛みを受け入れ、痛みと共にいる覚悟をしてからは、弱気な未来イメージは吹き飛んだ。
絶対達成するという未来イメージばかり浮かんできた。
そして実際に足は最終日まで実によく動いてくれた。

登山だけではなく仕事でも生活上でも、極限にキツイ状況の時は、その状況から想像される嫌な未来イメージに意識が向いてしまい、同じような心理状態・体調に至っていることが自分にはよくあるなぁとも気づいた。
しかしこういう時も、キツイ状況とともにいるという覚悟をすることで、前に進むことができるのではないか。

さすが日本の誇る世界遺産、熊野古道であり、熊野詣だ。
僕は山登りはほとんどしたことがなかったけど、登山はまるで座禅を組むように
自分と向き合う絶好の機会であり、かけがえのない学びと体験ができました。

ということで、痛みとともにいる覚悟をすることは、仕事でも人生でも存分に生かせるに違いないという発見でした。
熊野古道、熊野詣、お勧めですよ!
GO!

この記事を書いた人

住吉優
住吉優

広島県呉市出身。大学院を修了後、大日本印刷(株)に入社。ICカード等情報セキュリティシステムの開発や新規事業立ち上げに従事。2006年、仲間とともに村式(株)を創業し代表取締役に就任。日本最大級の手仕事品ECサイト”iichi”や鎌倉特化型クラウドファンディング"iikuni"など数々のインターネット事業を手がける。2013年、鎌倉をITで支援する地域コミュニティ活動「カマコン」に参画。現在は沖縄県の石垣島へ移住し、村式の経営とともに、面白法人カヤック顧問(縄文クリエイター)、石垣市公営塾の講師をつとめる。趣味はブラジリアン柔術、キャンプ。

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