2017.8.22

日本の珠玉の商品を届ける 越境ECの挑戦。A-JANAIKA JAPAN(ええじゃないかJAPAN)【越境ECインタビューVol.1】

村式がWEBサイト制作を担当させていただいた、
日本の伝統工芸をはじめとする珠玉の商品を紹介する海外向けECサイト
A-JANAIKA JAPAN(ええじゃないかJAPAN)」(以下AJJ)。

この、ユニークなネーミングのサービスが立ち上がったのは、2016年の2月。

「株式会社マイルストン」の事業の一つとしてスタートし、
2017年5月に独立し株式会社となりました。
現在サイトでは、2000点を超える工芸品が取り扱われています。

A-JANAIKA JAPAN

村式とは、その志や感性に通ずる部分があり、制作にあたって意気投合しました。
現在も、システム面をはじめとした運用のサポートをさせて頂いています。

AJJ CEOの藤山卓哉さん、ゼネラルマネジャーの加納宏徳さんに、
実際に一年間越境ECを運用してきたお話を伺いました。

鎌倉新オフィスでの新たなスタート

AJJの新居にお邪魔しました。新オフィスは、由比ヶ浜近くの一軒家。ウィンドサーフィン好きの藤山さんは、いい波がやってくるとそそくさと浜辺へ向かわれるそう。ここで普段、二人は向かい合って仕事をしているそうです。

ーーお二人はそれぞれ、どんな役割をされているのですか?

加納 翻訳、SE、カスタマー対応、SNSの更新など、サイトに関わることほぼ全般やっています。

藤山 ムッシュ(加納さんの愛称)に任せて、僕は何もやっていません。笑。

加納 いやいや笑。
藤山さんは、国内向けの営業・仕入れから出荷業務全般を担当されています。
役割分担自体は、得意な範囲が被らない分、いい関係が築けている気がしています。

藤山 僕はムッシュの雑用係。笑。だけど、海外への出荷方法についてはとても気を使うんですよ。
たとえば最近、海外からチョコレートの注文を頂いたんですが、配送ルートを考えると絶対溶ける。商品と、配送先を考慮した配送ルート選び・カスタマー対応なんかは、今人数が少ないので大変なところです。

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日当たりの良い、二人のMTGスペース

“日本の伝統工芸品”に特化した海外販路を作りたい。

加納 マイルストンにいた頃はAJJの仕事の他にも色々やっていました。名刺にも書いてるんですけど、「よろず屋」って感じで。今もそれは変わらないんですけど、専任になれた分、自分の裁量で自由にトライアンドエラー出来るので、スピード感が出て、より仕事のモチベーションが上がっていますね。

藤山 独立前も、独立後も、AJJ自体の目指すところに変わりはないです。”日本の伝統工芸品”というカテゴリに特化した、しっかりした海外販路を作り上げて、販路を持たない日本の職人さんや、業者さんに安心して利用していただけるようにしていきたいです。

加納 ブログはもちろん、SNSYoutubeでは、職人さんの技術や、商品の歴史、使い方などを紹介しています。高額と思われる商品でも、その値段に見合った技術力や素材力が背景にあってそういう価値に至っている、ということを伝えられるサービスでありたいです。

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“国外の方に求められる伝統工芸品の在り方”を模索

取り扱い商品を、「粋」「雅」「侘び寂び」などのコンセプトでカテゴライズ、
海外製の類似商品との違いを紹介したり、
国外へのプロモーションに試行錯誤を重ねてきたAJJ。

カテゴリに独自のコンセプトを設定
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ーーアメリカでの現地プロモーションで、甲冑姿でビラ配りをしたこともありましたね。

加納 しばらくは「甲冑」をメインに売りだしていましたね。採算度外視でインパクトあるプロモーションを行ったり。
ただ、安定した需要が期待できるカテゴリは欲しかったので、どんな物が求めらているのか、日本のお土産物屋さんを回って調査したりもしていますし、サイトに取り扱いがない物でも、お問い合わせがあれば都度対応しています。

様々な種類の商品を扱っていることで、信頼出来る、安心できるとの声も頂けているのがありがたいです。
今は、「化粧筆」というジャンルに力を入れつつあります。海外でも美意識の高い方々は、日本の精緻な化粧筆を求めています。贈答品としても人気があり、高級シリーズ、人工毛シリーズなど、お客様のニーズに沿うカテゴリ作りや動線設計に、今まさに専念しているところです。

メイクブラシ 人気
AJJブログには、商品ページに書ききれなかった詳細な情報や、
商品の使い方が分からない方向けのアドバイス記事が掲載されています。

メイクブラシ 使い方
化粧筆の使用方法なども、丁寧に解説。

ーー(AJJの商品の中で)今、個人的に欲しい工芸品を教えてください。

加納 AJJのYoutubeChannelで、20万回以上再生されてる刀匠さんのムービーがあるんですが、

ーーこれですね。

加納 そう、イケメン刀匠さんがサムネイルになってるんですけど、このムービーをきっかけにお客様も増えまして、刀の扱いにも力を入れたいなと考えているんですが、
色々調べたり文章を書いているうちに、模造刀、自分も一本あったらいいなあ〜とか、思いはじめまして・・・笑。

ーー加納さん、今日お誕生日ですし、藤山さんに買ってもらったら・・・

加納 笑笑。

加納さんは、この後遠慮がちに、今日は藤山さんにラーメンを奢ってもらう予定です(笑)と話してくださいました。

アニメと伝統工芸品のコラボを実現させたい

ーー現在の課題や、今後の展望についてお聞かせください。

藤山 一つ一つ、丁寧に発信していきたいので、今は、力を入れられる商品の種類には限りがあります。

加納 いずれは新入社員を迎えたいですね。伝統工芸品が好きで、海外営業をやってみたいという方がいたら是非お声がけ頂きたいです。(ご応募お待ちしております!)

もっと大きい展開ですと、藤山がホビー業界に長くいた事もあり、アニメと伝統工芸品のコラボを実現させたいと考えています。伝統工芸品は価格帯が広いので、安定したベースを築いて行くために日々奮闘していますね。

また、日本では日常遣いに適さないようなものを、海外市場に斬新な使い方を提案できるような、販売のプロを目指しています。

職人さんには「商品の売り方」、お客様へは「商品の魅力」を語り、日本の伝統文化の発展に貢献できる、
「三方よし」の商業理念を体現した様な、商人(あきんど)でありたいと思っています。

ーーインタビューを通して、お二人の、「伝統工芸」という業界に新しい風を吹かせたいという想いが、切実に伝わってきました。藤山さん、加納さん、ありがとうございました!

海外から日本の工芸品を探して購入する際、AJJは誠実に、力になってくれるはずです。
これからの展開にもご期待ください。

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https://www.a-janaika-japan.com/

この記事を書いた人

村式広報部

村式広報部