未知の塊だったアルメニアに行ってきた。直行便がないため片道20時間の長旅。
アルメニアのことを知っている日本人はほとんどいないと思われるが、アルメニアは旧ロシア圏のシリコンバレーと言われ、IT立国を目指している国だ。
欧米でもなく中東でもなくロシアでもアジアでもない、いろんなものが融合している人口300万人のこの国は、歴史あり、治安よし、飯うましの三拍子揃った国であった!ちなみに物価は日本の約1/4で、在住日本人は3人のみ。美人が多いというのも本当だった。資源の乏しい国だからか、最近はITと教育に力をいれている。
最も衝撃を受けたのは10代の子供たちのためのTumoというアフタースクール。
アーティストや企業の支援で設立したというテクノロジー&クリエイティブの教育機関である。年間1万人の十代が学んでいて、IT教育環境のクオリティが半端なく高い。ITのみならずアートや音楽、アニメのクラスもある。12歳の子がブロックチェーンを学んでいたのには驚いた!
特筆すべきはその運用モデル。子供たちからは入学費25ドルを貰うだけで、その後は一切必要なし。費用は同じビルに入居している企業の家賃収入(高め)から賄ってるとのこと。学校帰りに楽しく学べる子供たちにとって良いのはもちろんのこと、企業としても将来の有望な人材の採用につながるし、国のためにもなるし、これは本当に凄いエコシステムだと唸った。
PicsArt、ZangiなどのITベンチャーも素晴らしかった。
今は経済的には決して豊かな国ではないけれど、アルメニアはたぶんあと数年もすれば超クリエイティブな成長を遂げる国になると思う。
不思議な居心地のよい国でした。一緒にビジネストリップをした仲間たちにも大感謝。久々にほぼ意図なく行った旅だったけど、行ってよかった。実に楽しかった。ありがとうございました!